2021/07/15

第113回 日本人ブラジル移民追弔法要 2021年6月18日 マリリア墓地 慰霊碑前にて

 第113回 日本人ブラジル移民追弔法要 2021年6月18日 マリリア墓地 慰霊碑前にて






昨年に引き続き、今年もコロナのためにマリリア日系会館で行われる移民法要は中止になりました。しかし、お墓の慰霊碑前の午前のお勤めは行われました。

今年は西本願寺の僧侶、菅尾健太郎さんが導師を務めることになりました。かれはブラジル仏教のドキュメンタリー映画Três Joiasも撮っている異色の僧侶で、ポルトガル語も流暢に話します。

実は彼も広島出身で、誕生日の月日も私と一緒という偶然の一致があります。他のところは似てないのですが・・・・ ^_^

日本人ブラジル移民法要はブラジル日系社会で一番大切な法要と言っても過言ではないでしょう。それが今年は少人数ながらもお勤めできたことはありがたいご縁でした。

サンパウロ市にいた頃は仏教連合合同で移民法要をお勤めしていました。そして各地の慰霊碑や、拓魂碑前で法要を行っています。100年過ぎた今でも昨日のことのように先祖の苦労を述べ、感謝を捧げる姿に私自身も何度も出会ってきました。

その度にブラジル日系社会の歴史と伝統にたくさんのご苦労とたくさんの愛情のつながりが現在も脈々と受け継がれていることに感動させられてきました。

菅尾さんの法話も収録しております。ビデオ内ではポルトガル語ですがその要約を下記に記しているので読んでください。





以下 西本願寺 本派本願寺の僧侶 菅尾健太郎さんの法話の概要です。 6月18日、ブラジルでは日本人移民の日が祝われます。当時、移民として海を渡り、ブラジルの土となった私たちの両親や祖父母、曽祖父母たち祖先への敬意を示すためです。 私たちが生きることのできる時は今この現在しかありませんが、頂いた命の起源を忘れることはありません。そして移民として、ブラジル開拓の先駆者として生きた先祖たちの偉大さや彼らへの感謝の念は今更言うまでもない事でしょう。 彼らは勇気や尊厳、謙虚さ、連帯、生ける者、死せる者への敬意、真面目、献身、誠実、忍耐と知恵をもたらした人々です。 相田みつをさんの言葉を思い出します。 「尊いものは遺産ではなくて そのために流された先人の汗である」 親や家族、地域社会から受けてきた精神的、物質的遺産に思いを馳せる中で、そこから私たちは何を認識し、実践してゆくべきでしょうか。すべての親は愛情を込めて子供を育てる中で、子供が社会で貴重な役割を果たす立派な大人に成長することを願うものです。私たち一人一人は、そうした親や先祖のかけてくれる願いや希望、期待に応えてゆく必要があります。 これまで受けてきた恩恵に感謝するために、何か特別なことをする必要はありません。大切なことは一人一人、それぞれの与えられた場所で、日々御恩を思いつつ、励んでゆくことでしょう。私たちがそのように生き、歩むことができているなら、祖先たちは私たちの記憶や思い、言葉、行動の中で常に生きているのです。 マリリア市の墓地内にある慰霊塔はマリリア日本人会の日本移民50周年記念事業として設置されたものです。マリリアは勝ち組・負け組紛争が始まった場所ともいわれており、日本人同士で対立し、殺し合うといった悲劇があちこちで繰り広げられました。当時のマリリア日本人会の役員名簿には、ある年には勝ち組の人ばかりで役員が構成されたり、他の年には負け組の人たちばかりで構成されていたりと、勝ち組・負け組の対立が戦後の長きに渡ってマリリア地域の日本人たちへ及ぼした影響の深さが刻まれています。そうした苦難の経て1958年の移民50周年記念事業に慰霊塔の設営が選ばれたことを思うとき、そこには亡き先駆者を悼むと共に、日本人会、日系社会の統一、調和への願いが込められていたことが憶われます。お墓は私の命の起源と同時に行き先を教える場所です。現在の日系社会の起源を思いを馳せると同時に、今後の展望や行き先を考えてみる必要もあるでしょう。



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2021/07/10

600人前‼️ ブラジル・マリリア真宗本願寺(東本願寺)うどんまつりの下準備






明日は毎年恒例のお寺のうどんまつりです。昨年はコロナの影響で中止になったのですが、今年はワクチンも30歳以上摂取しており、さらに市の条例でも座って食べるのはその場所の広さに対して30%から40パーセントくらいの人数なら大丈夫ということなので、行う運びとなりました。 しかし座って食べる場所はつくらず全部持って帰ってもらう方式(ドライブスルー方式)となりました。



しかも、いつもなら巻き寿司、お餅、コッシーニャやビールなども販売するのですが、それらはやめてうどんのみの販売となりました。これはおもに作る時に大人数を頼めないという理由からです。

昨年の4月頃から多くの日系のフェスタ(まつり)が中止になった事もあってか、ひさしぶりのうどんの販売は前売りが大盛況で当初500だったのが600にまで膨れ上がりました。
これぞお陰様です! みなさまありがとうございます。

明日は初めてのお持ち帰りのみの販売で緊張しますが、頑張りたいと思います!

ちなみにマリリア真宗本願寺婦人会のうどんの特徴は鳥の柄を使った醤油だしにあります。
すごくおいしいのですよ! 日本の方々にも食べてほしいなー

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2021/06/11

研修医のアマンダにインフルエンザの予防注射をしてもらいました。 ブラジルも毎年あります

  研修医のアマンダにインフルエンザの予防注射をしてもらいました。

ブラジルに来て13年ですが黄熱病やそのほか2−3の予防接種は受けているものの(そうでないと国を跨げなかった)インフルエンザは避けていました。

 しかし昨年初孫のニコラスを迎えるにあたって、おじいちゃんも予防接種を受けないと抱かせてあげません。と半分冗談、半分本気で言われ渋々受けたのです。その効果があったのでしょう、年に4回は風邪をひいていたのに全く風邪をひかなかったのです。


孫のニコラスです。

 それで今年は自主的に受けることにしました。妻のファビアのお姉さんアライネさんはお医者さんで娘のアマンダは現在研修医なのです。それで今回は娘のアマンダに注射してもらいました。

 ブラジルは現在次々とコロナの注射を打っています。私が住んでいるここマリリア市では55歳以上までの接種が進んでいます。その注射を1日に120人もの人にうっているそうです。研修医といってももう本番さながらなんですね!それだけ打つと上手くなるはずです。

 今回の映像はインフルエンザの予防接種の様子です。ご覧ください。



アマンダです。

 アマンダはまだ若い研修医です。現場でコロナ患者が多く収容されて誰を最初に手当てするか、だれに数が限られている呼吸器を優先的に与えるかの選択の場に立たされて相当心の痛手を感じたそうです。 本当に大変な現場を経験しています。特に今はきつい時期ですが乗り越えて素晴らしいお医者さんになることを願っています。
アマンダありがとう!
ほとんど痛くなかったし、こういう予防接種の後は副作用がいつもあるのですが、今回はほぼなかったです。

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