掲示板についてのブラジルのお寺と日本のお寺の違い
お寺の掲示板って知ってますか?
日本のお寺ではほとんどのお寺の前に掲示板があるのご存知でしょうか?そこには仏教の言葉やお寺の行事の予定が張り出してあるところが多いのです。今度お寺の前を通り過ぎる時にご覧ください。新しい発見があると思います。
ブラジルにお寺の掲示板がない理由は?
ところで一方ブラジルではお寺だけではなく教会でもそのような掲示板が立っているのをみたことがありません。その理由は掲示板を立てていると壊される!という衝撃の理由です。外に宣伝をしてはいけないというブラジルルールをその理由に挙げる人もいましたがあ、法語は関係ないので私の中では却下。さらに予定を張っておくと泥棒(強盗)を呼び寄せるからやめた方がいいという事をおっしゃる人もいました。これも怖い話ですが、ブラジルの教会巡りをしていると、ミサの時間を教会の前にペンキで塗って表示しているところはたくさんあるので、それも理由として(私の中では)却下です。つまり、泥棒は掲示をしていてもいなくても、ご縁があれば入ってくるという意味でですが。
ちなみに看板を出すとお金を取られるという理由もありましたが、これもお寺には当てはまりません。地元ブラジルの人に言われるともっともなこともありますが、検証が大事だとブラジル在住17年の私は痛感しています。なんでも人のアドバイスを鵜呑みにしてはいけません。それにしても看板を出すと税金を取られるという話は本当だそうです。さすが税金大国ブラジルですね!
ともかくブラジルのあらゆるところで見かける教会にも法語の掲示板はほとんどありません。それでもいつかお寺に掲示板をつけたいと思っていたのですが、その「壊されてしまう」という情報と先立つお金がないという事情とが相まってわたしも作ることができませんでした。ところが昨年転機が訪れるのです。
ブラジルでも使える掲示板を友人宅で発見する
ある日、僧侶仲間の菅尾さんお宅へお邪魔した時に家の壁の一部に特殊なペンキを塗って黒板にして子供達に自由に落書きができるスペースを作っている一角を見つけたのです。そんなことができるんだ!とびっくりすると共にこれならお寺の掲示板に活用できるかも!と思ったのです。ある特殊なペンキを塗ればその壁がそのまま黒板のように利用できるのです。これならチョークで書いたり消したりできるのです。ブラジルの場合、壁や塀にスプレーで落書きをされることがありますが、ここマリリアに住んで7年お寺の壁にスプレーをかけられたことはないのでこれなら破壊されずに掲示ができそうです。じっさい数ヶ月経ちますが悪戯は一度もありません。
日本語でも書いた方が注目を集める、なんでもブラジル化は逆効果
ここはブラジルですから日本語を読める人はほとんどいないのですが、異国の言葉を使った方が注目を浴びるのでアピールになるようです。実際フェースブックに自撮りをしてアップしている人が何人かいました。お寺自体がブラジルでは異国の教会という扱いなのです。ここはブラジルだから言葉も習慣も全部ブラジル風にしたらいいという人がいますがそれは違うようです。そうおもえば日本のお寺も元はインドや中国、韓国を経てやってきた異国の教えであり建築・文化だったのです。
「ブラジル・シュウちゃんねる」