竿は魚だけを釣る道具ではない
鍵を釣りました。 部屋に鍵を閉じ込めてしまったので釣り道具を借りて救出した動画です。お寺の合鍵は要らないとファビアに言われたので作ってなかったのですが、これを機にお寺のスペアキーもファビアに持ってもらうことにします。
このマリリアのお寺に駐在してから8年目になります。このお寺には錠前で扉を閉める場所が四箇所あるので、それが怖い。部屋に鍵を置いたまま外に出て錠前を閉めると鍵を取り戻せなくなるのです。何度か失敗して懲りているので相当気をつけているつもりなのですが、久しぶりにまたやってしまいました。
スペアキーを持っている会長さんを呼び出すのは申し訳ないので、思案した結果釣竿で釣れるのでは?と思いつき妻のファビアにお願いした。「お父さんが釣竿を持っている」ということで早速借りに行くと快く貸してくださった。若い頃にはよく釣りに行っていたようで大小様々な竿を持っておいでだった。その中でも一番コンパクトなのを選んでお守りや針をつけてくれたのでした。何を釣るのか?と聞かれたのでファビアが説明すると大笑いしていました。 まさか鍵をつるなんて誰も思わないですよね。
私の家は両親の教育方針でお寺の子供は釣りをしてはいけない、無用な折衝だからダメ。と躾けられていたので釣りは覚えていないのですが、多分小学校の頃友人に誘われて広島の川で親に内緒で釣りに行ったことがあります。でも家に帰るとすぐに母親から「シュウちゃん、釣りをしていたでしょ!?」と詰め寄られ親の千里眼に恐怖してからは隠れて釣りをすることは二度とありませんでした。後で聞いたら餌を買いに行った先のお店はご門徒さんのお宅ですぐに愚息の私がお店に来たことを悪気もなくお参りに来た親に話したんだそうです。お寺の子供はよく言えば守られているのですが、悪さするには厳しい環境なのです。 今では釣りは悪いとは思いませんが。・・・・
大学生になってからは敦賀の友人達と敦賀湾だったか?人生初の海釣りをして、夜にはその刺身を頂いたのが懐かしい思い出です。釣りは下手で餌をつけたり魚から針を抜くのが怖かったり、いつも美味しく頂いているお刺身やお魚との別の出会いが印象的でした。大量の晩ごはんのお魚を食べきれなくてもったいなかったなー
ブラジルに来てからもアマゾンでピラニア釣りをしたり、マリリアのご門徒の釣り堀でチラピアという淡水魚を釣ったりしています。今回鍵を釣り上げることになりましたが、ますます進むボケには気をつけて釣竿のお世話にはならないようにしたいものです。
最後にファビアのお父さん上棚原ジョゼさんありがとう! 洒落でお借りした竿を返すときにサーモンの切り身を「こんなの釣れました!」と言ってお渡ししたら喜んでくれました。
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