おはようございます。😃
今回はおすすめの仏教の本の紹介です。
『私の真宗放浪記: 日本からブラジル、ブラジルから日本』 形式: Kindle版
尾畑文正先生のブラジルでの経験を本にして出した輪番、監督は初めてかもしれません。貴重な本です。今の時代はこうやって電子ブックで出してくださると海外でも読むことができるのでありがたいです。しかも仏教書は売れる部数が少ないので値段が高くなるのが通常ですが電子ブックなら在庫を抱えないし製本代もかからないせいか値段がだいぶお財布に優しいです。
仏教の精神をブラジルの経験を基にわかりやすく伝えてくださっています。仏教はインドから中国、韓国、日本そして南米へと様々な国をへて熟成されたくさんの人々を救っている教えである事を改めて教えられます。 今の世に実働して働く仏様の願いを生き生きとした形で先生の経験をとおしつつ語ってくださっています。
百円ですので是非お買い求めください。 ちなみに製本版は200円です。欲しい方はコメント欄にどうぞ、ただし10冊からの申し込みになります。
私はブラジルで尾畑先生に初めてお会いしました。日本にいた頃でも有名な先生だったので、名前は知っていたのですがお会いすることはありませんでした。ブラジルに来たおかげで会えたと言って良いでしょう。 そういう経験がブラジルで何度もあります。そのまま日本にいたら会うことはなかったであろう人とブラジルのご縁でお会いできています。
人生って面白いですね。
尾畑先生は仏教の教えを現代の社会にどう関わりを持って働いているのかということをテーマにお話ししてくださる点が特徴です。中でも仏教者は政治に関わりを持つのは間違っているという考え方の人もおいでなのですが、世の中の矛盾や間違いに仏教的精神で挑み世の中を世の中の人々を大切にする世界に変えていく力が仏教の働きであると説い続け自らもそのように活動されている数少ない日本の仏教者です。
著作の後書きに
「表紙の写真は現在ブラジルのマリリア南米本願寺で開教使として活躍している泉原秀さんの作品です。ポルトガル語「次の角」からは双方向になるという道路標識です。上は怪しげな宣伝コピーです。双方向を表す矢印に「往相・還相」の意味を感じて使用させていただきました。ありがとうございました。」
と書いてくださいました。自分の写真を採用してくれて嬉しかったです。おそらくここマリリア市で撮影した者だと思います。先生の解説のような気持ちで撮影した者ではありませんが、解説がつくと写真の価値も上がりますね! (笑)
これが写真です。
尾畑先生の今回の本を読んでいると、その中に出てくるブラジルの思い出の言葉や状況や人物を私自身も知っているので自分の体験のようにわかるのも嬉しいところです。
例えば、
私がブラジルで初めて覚えた言葉は「アキ(ここ)・アゴーラ(いま)」でした。
という一節ですが、そのAQUI AGORAはサンパウロ別院の古山建二さんというブラジルの妙好人とも言える方の芸術作品のテーマになっていた言葉です。もちろん建二さんは仏教の教えからインスパイアされて芸術作品を作っておいでなのです。 わたしもサンパウロ時代は大変よくしていただきたくさんの思い出があります。 その中でも日本の芸術家の森秀一さんがわざわざ日本から来てくださったのはその古山さんが私の勧めに従って日本へ旅行した時にカズさんに出会ったのがきっかけだったのです。 結局カズさんと建二さんの名コンビで二度ブラジルで素晴らしい芸術交流会が行われました。サンパウロ別院の60周年記念の時も二人の芸術魂が舞台に立ってすばらしいパフォーマンスを演じてくださったのです。
まさに二人は念仏の教えを生活や芸術に昇華させて活躍してくださった方として私の思い出に刻まれています。
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