10月の法語
ブラジルでの法語を紹介します。2022年はコロナそして戦争が世界規模につづいている、そういう世の中です。
恨みは
恨み返さないことに
よって鎮まるのです
大谷光真 (おおたに こうしん)
ポルトガル語
O ódio só se extingue quando o abandonamos.
スペイン語
El odio sólo se extingue cuando lo abandonamos.
Koshin Ohtani
直訳
憎しみは、それを捨てた時に初めて消えるものです。
この言葉には原文があります。
怨(うら)みに報(むく)いるに怨(うら)みを以(もっ)てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みをすててこそ息(や)む。
「かれは、われを罵った。かれは、われを害した。かれは、われから強奪した。」
という思いをいだく人には、怨みはついに息むことがない。
(『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村元訳 岩波文庫より)
『ダンマパダ』法句経 (『真理のことば・感興のことば』岩波文庫P.10)
お釈迦様の言葉は時代と国境を超えて多くの人々の心を打ちますが、今の時代はこの言葉が虚しく聞こえたりまたは力を持たないかもしれません。
しかしこの言葉の解釈も多くあります。心の持ちようや視点を変えるテクニックの教えではなく、体丸ごと方向転換させてくれる力を秘めている言葉なので、2000年以上語り継がれているのでしょう。
恨みを捨てることできないこの人間に「雑行をすてて本願に帰す」という絶対他力の本願が自力無効の私を捨てずに仏道に立たしめてくださる教えを明らかにしてくださったのが親鸞聖人なのです。
「ブラジル・シュウちゃんねる」
https://ameblo.jp/ishui/
https://twitter.com/ishui
https://www.facebook.com/shu.izuha
0 件のコメント:
コメントを投稿