幼少の記憶
モアイを子供の頃初めて見た時、だれもがインパクトあって二度見したのではないでしょうか。 存在感が半端無いですね。遠くをまっすぐ見つめているような、近くをしっかり見守っているような。その二つが同居している姿に魅力があります。しかもそれが横にざっと並んでいるとさらに迫力があります。 そしてさらにそれが海ぞいに外側を向いている全体像などを見せられるとロマンが広がります。
子供の頃なにかのムー的な雑誌で「モアイ像の謎」特集を夢中になって読んだ人は多いのではないでしょうか?
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ゲームの世界にも登場
それから時が流れて、ゲームにどっぷりハマっていた頃にまたモアイとの出会いがありました。あの名作グラディウスです。まさかモアイの口から輪っかのレーザー?が出てきた時は爆笑しながら感動したものです。モアイ像に不可思議な魅力を幼少時代から培っていた私たちの世代にハマった表現だったと思います。グラティウスのゲームステージでもこのモアイス・テージはインパクトがあったのでしょう。その後もパロディウスにもめちゃくちゃデフォルメされて出てきます。大いに楽しませてもらいました。
モアイ像を立たせたのは日本企業のクレーンの株式会社タダノだ。というエピソードや。 モアイ像はなぜ作られたのか?どうやって作ったのか?などの記事は今でも定期的に出ていて、今日もニュースでチリが
チリの国立自然史博物館(National Museum of Natural History)は21日、南太平洋に浮かぶ同国領イースター島(Easter Island)の先住民ラパヌイ(Rapa Nui)から150年前に奪ったモアイ(Moai)像1体を返還すると発表した。
イギリスは一つ返すと他のも全部返さなくてはいけなくなるのでなかなか難しいでしょうね?
そしてブラジルで再会
それからまたしばらくモアイとはわかれ、再会したのはここブラジルに来てからでした。
しかもある旅人、自称「世界の坂元」君がサンパウロのお寺にやってきたのでした。
風変わりなバックパッカーの彼は面白い人で愛想も良く、すぐに友達になれました。世界中を旅行している彼にどこが一番良かった?と尋ねたところ「イースター島」と答えたのです。 彼曰く、何も無い、ただモアイがいる島なのだけどずっと居たくなる不思議な島だと言っていました。
普通大自然があるとか、観光地なら見るべき遺跡があるとか、おいしいレストランがあるとかそういうものは一切ないのにずっとその中に佇んでいたくなるそういう場所だと聞いて、少年の頃お憧れを徐々に思い出し行ってみたいと思ったのを覚えています。
なにせブラジルからそこへ行くのに日本に行くくらいの旅費がかかるので実現はしていません。一回見積もりをしましたが。。。。。 ところが行くどころかまさかモアイ像を買うということになろうとは。
菊池有桂(陶芸家)現る!
わたしは現在もブラジルで僧侶として活動していますが、サンパウロ別院時代にその監督の娘さんが数ヶ月ブラジルに住むことになったのです。その時彼女はイースター島に旅行に行ったのでした。しかしわたしにとって彼女がイースター島に行ったことは羨ましくは思いましたが大きな印象にはなっていなかったのです。
あれはもう10年以上前の出来事でわたしの中では終わっていたのです。
しかし、日本に帰国した際には以前には直接熊本のアトリへまで行って工房を見学させてもらったこともあります。そのくらい彼女の作品は好きだったのです。サンパウロ別院に来た時にプレゼントしてくださった、美しい乳白色のスベスベしたお猪口に魅せられたのが最初の出会いです。見た目や触り心地もいいのですが、それでお酒を飲むと何倍にも味が良くなるお得なお猪口なのです。
今もブラジルで使っています。
シンプルなデザインも好きです
お皿も使い勝手が良く愛用しています。
今回、日本の地元で「モアイ像」を製作したというお知らせを受けて、写真を見た瞬間いくつ買うか?真剣に悩みました。最初は一体だけにしようかとも思いましたが、やはりモアイは数体一緒に並んでいた方がエネルギーが倍増しますし。並んでいる写真を見せられた時にもう絶対3体は買わないとという気持ちになっていました。
そしてそれは正解であることがわかったのです。ブラジルに届けてもらうことは無理なので実家の広島に送ってもらったのですが、さっそく家族にお願いして写真を撮ってもらったのです。 それがこちらです・・・・
素晴らしい! 一体一体個性があって良いですね。
壮観! 5体並んでいると更に良い眺めです。
お地蔵さんとのコラボ。 国と宗教を超えて、文化交流が実現しました!
というわけで、わたしとモアイとは小さい頃から多少のご縁があったのですが、まさかこんな形でまたわたしの人生にモアイが登場するとは思っても見ませんでした。
もしかしたら将来はイースター島の大地に身を運ぶ日も来るかもしれません。その時はこのモアイ像も一緒に連れていきたいものです。
おもいきって買って良かった!
しかし何故、菊池有桂さんはもう10年以上経った今、作ろうと思ったのでしょうか? 今度聞いてみます。
菊池有桂さんの作品は購入できます
モアイは実際にイースター島に行ってモアイ像を目の当たりにみた、菊池有桂さんが制作したものです。
菊池有桂
●活動エリア:熊本・阿蘇
●略歴:
- 1993 九州大谷短期大学卒業
- 2001 京都府立陶工高等技術専門学校 成形科修了
- 2001 陶芸家 近藤 濶氏に師事(~2007)
- 2007 京都市工芸ギャラリーにて個展「青山白水」
- 2008 熊本県南阿蘇村に「焰耀窯」築窯
第26回くらしの工芸展 入選
- 2009 髙島屋京都店美術工芸サロンにて個展「快楽安穏」ギャラリー聚遠館にて個展
- 2010 熊本県伝統工芸館にて二人展「~ひかりのかたち~」陶磁器の島AMAKUSA陶芸展審査員特別賞受賞
- 2011 ギャラリー聚遠館にて個展「自然七寶」
- 2012 第47回西部工芸展課題作品の部 入選(第45回から連続)第30回くらしの工芸展 入選
美術品として眺めるのではなく、日常生活の中で使ってもらい、「用の美」を感じてほしい。
温かみのある白磁。阿蘇の自然(大地や水)をイメージした黒の象嵌や彫りをほどこした、シンプルなデザイン。
修行中に出会っていたが今まではあまり作品に取り入れてこなかった染付にも、今後は挑戦していきたいと思っている。
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一体だけ、また味わいあり。
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