今回はブラジルの左官職人を紹介いたします。
Jeanさんは穏やかで的確に丁寧にお仕事をされます。このような素晴らしい職人を見つけるのはかなり難しかったです。それは私が日本人だからではなく、地元のブラジル人でも困っている事情があります。 それはこういう職人は特に大きな看板を出しているわけではなく、人づてで紹介されることが多いのですが、その腕に大きな差があって仕事ができる人とあまり丁寧でない人の差が大きいのです。私がブラジルに来て14年、ここマリリアに来て8年目になりますが、ずっと地元に住んでいる方でさへ、仕事がきっちりできる職人を見つけることの難しさをよく語ります。
ここ最近になってご門徒の一人が紹介してくださる方がことごとくいい職人で助かっています。いい職人とは、1、時間を守る。 2、見積もりを守る。 3、品質を守る。
この三つだと思います。
1、時間を守る。
もう電話をして見積もりの日取りを決めるのですが、そもそもその日時に大幅に遅れる、もしくは来ないということが結構あります。 電話しても詫びることなくまた次の日を決めてこない! ということもあるのです。 信じられないでしょうが本当の話です。
見積もりをして仕事始めの日取りも守らず、急に用事ができて工事半ばでほったらかしになることもありました。
今回の左官職人も家事職人もそういうことが全くありませんでした! ありがたかったです!
2、見積もりを守る。
これは小見出し通りで、後でこれがいるとかあれがいると工事半ばでいう人もいます。しかし、これはお寺も相当古いので、思ったより難工事になるということもあるようです。最初は腹が立っていましたが、こういう経験を積んで見積もりよる20%くらい出費があることを覚悟して最近はお願いするようになりました。
今回の職人たちはそのミスが全くありませんでしたが・・・・ やはりできる職人は見積もりも確かなのだと思います。
ちなみに今回の工事には左官と鍛冶で約800レアルかかりました。日本円に換算して約17000円くらいです。(2021/08/10現在)
動画では、まるでもんじゃ焼きを作るようにセメントを混ぜています。
セメントを混ぜるハコを使っていないのがすごいです!
3、品質を守る。
これも見ての通りですが、改修してもすぐに壊れるとか、雑であるとか、そもそも直ってなかったなんて場合もあります。見積もりの安さで選んでは行けません、やはりこれは運ですが、その道の詳しい人に出会うという幸運に恵まれるまで痛い経験を積むということでしょうか。
今回の回収に来てくださった方は皆さん丁寧で、人当たりもよく、私たちが望んだ以上に「ここも直しておくね」と、お金儲けとは他に仕事自体に誇りを持って取り組んでいる姿勢が美しかったです。私もこのようにありたいと思いました。
それではその様子を動画でご覧ください!
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